q19’s diary

日本語教育能力検定試験、エスペラント検定、HSKなどに言及するblogです。

合格するためにや(らなか)ったこと・後編[日本語教育能力検定試験]

(前編の続きです)

2. やらなかったこと

続いて、やらなかったことを思いついた順に列挙してみます。

  • 対策講座を受講すること

    • この試験に限りませんが、合格に必要な情報はほとんど無料でネットで手に入る時代になりました。合格に必要な知識も赤本で十分カバーできます(満点をとりたかったら赤本では不十分ですが)。
    • 私は元々毎日勉強する習慣があったのでたまたま不要でしたが、お金を払って対策講座を受講することでモチベーションが向上、あるいは維持されるのは事実だと思います。
  • 問題集に手を出すこと

    • 過去問こそ最高の問題集です。質が高いのか低いのか分からない問題に時間を割くのは時間の無駄だと割り切りました。
  • 用語集に手を出すこと

    • 用語の意味はググれば出てきました。
  • 複数の参考書に手を出すこと

    • 赤本たった一冊を理解するのも難しいので、赤本以外の参考書に手が出ませんでした。
    • ここで申し上げたいのは、参考書は一冊あれば十分、ということです。赤本以外の参考書を一冊でも持っているなら、赤本は不要でしょう。
    • 日本語文法そのものは面白いので、文法解説書の類は受かってから読めばいいと思いました。

  • 記述式(試験III問題17)の対策をすること

    • 完全に独学自習だったため、サポートしてくれる先生も受験生の学友もいませんから、添削してくれる環境がありません。採点基準も分からないので、記述式は最初から対策を諦めました。
    • その分、マーク式の対策に時間を割けたし、マーク式の対策を通じて得た知識を適当に散りばめてそれっぽく記述式の解答欄を埋められるようになりました。
  • 太古の過去問に手を出すこと

    • 直近5ヶ年でお腹いっぱいでした。
    • 財力と記憶力に自信のある方は10ヶ年でも15ヶ年でも購入して暗記すればいいと思います。マーク式だけで200点とれるようになるのでは。
  • 赤本を精読したり、章末問題をやりこんだりすること

    • さらりと一読、で済ますことで、出題されそうにないセクションで時間を浪費せずに済みました。
    • 章末問題はマーク式ではない問題も少なくないです。全部答えられるようにしたら相当力がつきそうですが、そこまでしなくても過去問さえ暗記すれば合格にありつけます。
    • むしろ、赤本の精読や章末問題に時間をとられ、過去問の暗記がおろそかになるほうがまずいと考えました(況や謎の問題集、謎の用語集で消耗する状況をや)。
  • 紙媒体の赤本を買うこと

    • おすすめの参考書として多くの方が赤本を筆頭に挙げるのですが、私の見た限りどの方も紙媒体の赤本の画像や映像をその紹介に使用していた点が興味深かったです。実物を見たことはないのですが、そこそこ大きくて重そうな書籍なので、もし紙媒体で購入していたら早々に読むのを諦め、本試験の受験も諦めていたかもしれません。
    • 私は電子書籍版を購入しました。言うまでもなく紙媒体よりも持ち歩きやすく、iPhoneiPadでいつでもどこでもすぐに開けるほか、私にとっては電子書籍のほうが読みやすく、書き込みやすく、情報の検索も容易なので、電子書籍と言う要件は学習効率向上に寄与したと思います。

あとがき

書きながらしみじみ感じましたが、日本語教師として正しい知識を貪欲に吸収したい人と、成長とかどうでもよくて手っ取り早く合格したい人とで、勉強法が大きく異なります。私の勉強法は共感を得にくいかもしれません。

勉強法は人それぞれ、という身も蓋もない結論でまとめることになんとなく抵抗があるので、一応過去問5ヶ年暗記すれば受かる、という事実だけは主張しておき、学習の目安、勉強法模索の一助となることを願います。

ご参考

(230108追記)

(おわり)