q19’s diary

日本語教育能力検定試験、エスペラント検定、HSKなどに言及するblogです。

日本語教育能力検定試験に合格した。

Titleの通り、合格していました。

封筒に合格と書いてあるので、開封前に合否が分かる。

どうやって勉強したか

以下の手順で攻略しました:

  1. 赤本を一読
  2. 過去問を丸暗記

各フェーズについて説明を加えます。

1. 赤本を一読

赤本です:

このフェーズの目的は、試験範囲のざっくりとした把握です。

試験範囲をざっくりと把握することで、2. のフェーズで分からない問題にあたった際に、必要な知識を検索しやすくなります。

このフェーズで知識を精緻に、あるいは網羅的に定着させる必要はございません。

分からない内容は軽く読み流すし、章末問題も無理して全部取り組みません。

このフェーズは1、2週間程度で軽く流すものです。

2. 過去問を丸暗記

上述の1. のフェーズで軽く赤本を読み流した状態でいきなり過去問の暗記に取り組みます。 過去問を最新年度の先頭からどんどん解きます。

5問程度解いたらすぐ採点をして、間違えた問題だけ赤本やgoogle検索を使って正解するのに必要な知識を抽出します。

私の場合は必要な知識が書いてある赤本の箇所をマーカーで塗りました。

ある年度のマーク式総合の自己採点が済んだら、その年度の得点分布をもとに、合格最低点(の推定値)を算出しました(たとえばこんな感じ)。

上記を3、4年分の過去問に対して実行した結果、次のような感触を得ました:

  • 同じ論点や同じ知識が繰り返し出題されている。
    • たとえば、音声学の問題はコスパがよくて、ひとたび調音法や調音点を暗記してしまえば大量の得点にありつける。
  • 繰り返し出題される論点や知識だけ抑えれば合格ラインに十分届く。

また、指導者がおらず独学だったので、採点ができない記述式の問題は対策を放棄し、マーク式の問題の対策に集中しました。

マーク式の問題の対策で得た知識を羅列すれば一応記述は書ける、(平均-標準偏差)くらいの点数はとれると思ったからです。

結果

合格しました。

金曜に結果発送だそうですが、届いたのは月曜の昼頃(?)でした。

点数は開示されませんでした(不合格者には開示するそうです)。

公式解答は開示されたので、改めて自己採点をした結果、マーク式総合が 80 + 35 + 70 = 185 / 220 でした。

完走した感想

  • 日本語教育の経験もノウハウも無く、教育法まわりが苦手でした。(学校文法ではない)日本語教育の文法に慣れ親しんでおらず、タ形とかIグループとか言われてもあまりピンと来ない状態です。
  • 一方、学校文法、心理学、言語学、語学、音声学にはかなり興味を惹かれたのでスイスイ吸収できて、得点源になりました。
  • 中学受験や大学受験の現代文の読解問題の要領で、問題文から読み取れる情報だけで論理的・常識的に解ける、或いは消去法で正答が絞られてしまう問題がそこそこの割合を占めていて、率直に言えばそれだけでほぼ受かってしまう感じがしました。
  • 今年度は合格率が30%超で、過去最高だったそうです(?)
    • ネットを見ていてもみんな受かったように見えます。ラッキーな年度にたまたま受験できて、運がよかったです。