q19’s diary

日本語教育能力検定試験、エスペラント検定、HSKなどに言及するblogです。

エスペラント検定1級は3月に受験できない。

2024.3のエスペラント学力検定試験の案内が出ていた: https://www.jei.or.jp/20240323-jei-ekzameno/

2023.3に2級に合格したので、2024.3に1級を受験しようと思っていたが、2024.3には2-4級しか受験できないことが分かった。

過去の試験実施の状況を確認すると、3月実施試験では1級を受験できないこと、年に1回開催される日本エスペラント大会で1級を受験できることが分かった。

確認を進めると、日本エスペラント大会は秋頃開催されることが分かった。

ダラダラ勉強しているが、モチベの継続がほぼ限界を迎えており、秋まで続くか正直怪しい。

潮騒を読んだ。

三島由紀夫の1954年の作品。

高校1年生のときに読んだ文豪ナビ三島由紀夫で、初めて読む三島由紀夫として推奨されていたことがきっかけで読んだ。 私が初めて読んだ三島由紀夫

三島由紀夫の中でも異色の作品。 ほかの作品に見られる思想や情欲の描写が見られない。 まっすぐな主人公とヒロインの性格に心が洗われる。

On the Coherence of Expected Shortfall を読んだ。

これを読んだのでmemo:

Carlo Acerbi, Dirk Tasche. “On the Coherence of Expected Shortfall” https://www.researchgate.net/publication/222405274_On_the_Coherence_of_Expected_Shortfall

ES (Expected Shortfall) の coherence にかかる性質を証明する論文。 VaRが劣加法性を満たさない例も載っている 。というかそれ目当てで読んだ。 VaR, TCE, WCE, CVaR, ES など乱立する risk measure の相互関係・大小関係を整理する。 たとえば、分布関数が連続の場合 TCE, WCE, ES が一致することを説明する。

Seven Proofs for the Subadditivity of Expected Shortfall を読んだ。

これを読んだのでmemo:
Embrechts, Paul and Wang, Ruodu. "Seven Proofs for the Subadditivity of Expected Shortfall" Dependence Modeling, vol. 3, no. 1, 2015, pp. 000010151520150009. https://doi.org/10.1515/demo-2015-0009

概要

ES (Expected Shortfall) の subadditivity (劣加法性) の証明を7つ紹介した論文。

補足

  • 金融機関は risk の定量化に興味がある。言い換えれば、risk を金銭で表示したい。
  • Risk を定量化する方法を、risk measure とよぶことがある。
  • Risk measure の一つで、非常に有名なものが、VaR (Value at Risk) である:
 \mathrm{VaR}_p (X) = \inf \{ x \in \mathbb{R} : \mathbb{P} (X \leq x) \geq p \},

where  p \in (0, 1), X is a random variable.

  • VaR は理論的背景が simple で理解されやすく、計算負荷も小さい。また、monotonicity (単調性) や translation-invariance (平行移動不変性) などの、risk measure として望ましい性質を有する。

  • 一方、VaR は subadditivity を有さないことが知られている。つまり、random variables  X, Y に対し、

 \mathrm{VaR}_p (X + Y) \leq \mathrm{VaR}_p (X) + \mathrm{VaR}_p (Y)

が必ずしも成立しない。

  • VaR とは別の risk measure として、ES (Expected Shortfall) がある:
 \mathrm{ES}_p (X) = \frac{1}{1 - p} \int_p^1 \mathrm{VaR}_q (X) dq.
  • ESはVaRが有さない subadditivity を有する。大げさにいえば、このESは subadditivity を持つからスゴイ、という点で有名になりすぎた。実際、日本アクチュアリー会資格試験の一次試験の損保数理でも二次試験の生保1でも、ES (あるいは CTE, TVaR が) 劣加法性を有することを知っているだけで数点獲得できることがあり、受験生は皆その事実を暗記する。
  • ところが、ESが劣加法性を持つことの証明は驚くほど知られていない。その証明を(7つ)紹介することが、本論文の主題である。

感想

  • ESが劣加法性を持つことの証明は思ったよりも一筋縄ではいかず、いくつかの lemma を必要とするもので、それが驚くほど知られていないことに納得した。
  • 久々に Radon-Nikodym derivative と再会し、多少確率論をかじっておいてよかったと思った。

Recent Challenges in Actuarial Science を読んだ。

これを読んだので記録:
Recent Challenges in Actuarial Science Annual Review of Statistics and Its Application Vol. 9:119-140 (Volume publication date March 2022) First published as a Review in Advance on August 20, 2021 https://doi.org/10.1146/annurev-statistics-040120-030244

概要

近年のActuarial Science に関係する論文を、分野ごとに紹介する、いわゆるreview 論文。

目次

  1. INTRODUCTION
  2. NON-LIFE INSURANCE MODELING
  3. LIFE INSURANCE MODELING
  4. RISK MANAGEMENT AND SELECTED TOPICS
  5. CONCLUSION

少し詳述

  • 1章 INTRODUCTION はいわゆる第n世代のactuary に関する解説や、actuaryの語源の説明を含む序章。
  • 2章 NON-LIFE INSURANCE MODELING は損保の話。自動車保険をGLMする際、40から50の因子を用いるらしい。またneural network の話もでてきて、3. (生保の話) よりも内容が豊富だったように思う。
  • 3章 LIFE INSURANCE MODELING は生保の話。著名な Lee & Carter model の説明を含む。
  • 4章 RISK MANAGEMENT AND SELECTED TOPICS は再保険、risk measure、operational risk、COVID-19 の話題を含む。ここでいう再保険は当然に損害再保険を指していた。
  • 5章 は英国で最も偉大なactuary に選出されたことがあるらしいRedington の引用を含む終章。

感想

  • Paul Embrechts は金融工学の分野で著名なスイスの学者なのだが、Actuarial Science にも明るいことを知り、驚く。

エスペラント学力検定試験2級に合格した。

標題の通りです。

一年前の3級合格以来、ほそぼそと Duolingo で Esperanto を学び続けておりました。 今年は2級に挑戦しまして、運良く合格したので、受験直後に書いた感想を事後的に開示します。

当日の様子

場所は前回とも前々回とも同じ早稲田のエスペラント会館で14時開始。

雨天決行。

試験前の事前説明も前回とほぼ同じ。

約1ヶ月後に試験結果がmailされるとのこと。

筆記試験

今回(2023年度)から新基準になったので、形式が大きく変わった。

1番

長文読解。

UEA の revuo に実際に記載されたEsperanto 300字程度のとある博物館の説明文について、4つの選択肢のうち正しい選択肢を選ぶ問題が4題。

Mumio の意味がわからなくて微妙な手応えだった。

2番

和文エス訳。

記憶があいまいだが、

絵画は万人によって鑑賞されるだけでなく、創作されなければならない。人は誰でも絵を描くことを楽しむことができる、というのが私の意見である。

みたいな内容の文章をエス訳。

特に苦戦せず。

3番

文法問題。

難しかった。

前置詞穴埋め、誤文訂正、動詞活用語尾穴埋め、いずれも自信がない。

4番

小論文。

提示された以下の3つのテーマから1つ選び、100語程度のエス作文:

  • mia vojaĝo
  • mia hejmurbo
  • (忘れた)

新基準に変わるまでは日本語の作文だったので、ここは出題形式がガラリと変わったといえよう。

会話試験

Zoomで面接官と話す。

  • 自己紹介
  • 提示された2つのテーマのうち1つについて語る

ここは新基準に変わる前と同様か。

感想

一般的な感覚で言えば次は1級を受けることになるが、どうやって勉強すればいいのか分からない。

とにかく公表されている過去問が乏しい。

正直言って、このまま Esperanto 引退しそうではある。 モチベをつなぐ何かが欲しい。

蔵書を電子化してみた[電子書籍]

はじめに

私は三島由紀夫が好きです。
また、私は電子書籍が好きです。
しかし、誠に残念なことに三島由紀夫電子書籍で読むことはできません:

https://note.com/kakio_ja/n/n941169e8b770

この由々しき事態を打破する為、何年もかけてちょびちょび買い集めた新潮文庫の三島を、電子化します。

0日後

「本 電子化」みたいな感じでググって一番上に出てきたサイトにお世話になります:

https://scanb.jp/

注文フォームに電子化したい書籍の名前のリスト等を入力します。

入力内容を確定すると、すぐにmail が2件来ました:

  • 【スキャンピー】ご注文ありがとうございます
  • 【スキャンピー】書籍送付先のご連絡となります

1件目は注文内容の確認、2件目は件名の通り、書籍送付先の連絡です。

早速、注文フォームに載せた書籍を引っ張り出し、箱詰めして送付します。

3日後

請求がmailで来ました:

  • 【スキャンピー】PayPalより作業料金のご請求をお送りいたしました

クレカでさっさと決済。簡単です。
銀行振込もできるようです。

4日後

入金確認の連絡が来ました:

  • 【スキャンピー】ご入金確認と納期のご連絡

納期(この日から25日後)もここで明らかになりました。

29日後

納期の日のAM6:00にmailが来ました:

  • 【スキャンピー】PDFファイルを納品させていただきます

URLが載っており、そこからPCやiPhoneにPDF化された電子書籍をDLできました。

おわりに

1冊80円から注文できるので、リーズナブルです。
有料のOCR処理を施すことで、文章のコピペや文字列検索ができるようにもなります。
唐突に気が向いたときに電車内で三島由紀夫を読むようになり、QOL爆上がりしました。