q19’s diary

日本語教育能力検定試験、エスペラント検定、HSKなどに言及するblogです。

令和2年度日本語教育能力検定試験を解いてみた。

まえがき

  • 赤本が読み物としてかなり面白かったので、過去問を試しに解いてみた。

Result

区分 得点 平均 標準偏差
マーク式総合 155 / 220 133.5 23.8
試験I 68 / 100 56.3 11.6
試験II 26 / 40 24.9 5.8
試験IIIマーク式 61 / 80 52.2 8.7

分析

Pythonの練習を兼ねて。

  • マーク式総合の受験者数が9,033名、合格者数が2,613名らしいので、上位29%に入れるとよさそう:

      >>> 2613 / 9033
      0.28927266688807707
    
  • 自分が上位何%なのか調べる:

      >>> from scipy.stats import norm  
      >>> import scipy  
      >>> 1 - norm.cdf(155, loc = 133.5, scale = 23.8) # マーク式総合  
      0.1831670743429442  
      >>> 1 - norm.cdf(68, loc = 56.3, scale = 11.6) # 試験I  
      0.15657829048185112  
      >>> 1 - norm.cdf(26, loc = 24.9, scale = 5.8) # 試験II  
      0.4247896751957978  
      >>> 1 - norm.cdf(61, loc = 52.2, scale = 8.7) # 試験IIIマーク式  
      0.15588996521051635  
    
    • マーク式総合は上位18%だった。
    • 偶然にも、試験Iも試験IIIマーク式もほぼ1σだった。上位16%。*1
    • 試験IIは上位42%だった。口腔断面図が難しかった。
  • マーク式総合の上位60%は試験III記述式を採点してもらえるのだが、試験III記述式を含む総合の受験者数が5,573名、合格者数は2,613名らしいので、試験III記述式を含む総合の中で上位49%くらいが合格しているっぽい:

      >>> 2613 / 5573
      0.46886775524851965
    
  • 試験III記述式を含む総合の平均が160.1点、標準偏差が15.4点らしいので、161点くらいとると合格するっぽい:

      >>> norm.ppf(1 - 2613 / 5573, loc = 160.1, scale = 15.4)
      161.30299161614647
    
  • つまり、試験III記述式(20点満点)で6点くらいとったら合格するっぽい。

感想

  • 赤本を一読するだけで、そこそこ点数を取れるようになるっぽい。

印象に残った問題

  • 試験I問題2(4)
    • 4以外は(イないしナ)形容詞なのに4だけ動詞なので4を選択したが、正解は3だった。謎。

*1:パーセントの直後に句点を書くとパーミルっぽくなりますね。